仏式地鎮祭

約一年半にわたり打ち合わせを続けていました住宅が、やっと地鎮祭を迎えることができました。
設計事務所として地鎮祭への参加依頼を受け、現場に到着すると普段となんとなく様子が違う。
さてさてと準備のお手伝いを進めていたところ、そこにお坊さんがおいでになりました。なんと仏式での地鎮祭だったのです。過去色々な立場で地鎮祭に参加してきましたが、大抵の場合神主さんがお見えになり、神式で行うのが主流です。
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いよいよ地鎮祭が開始され、お坊さんが二人、神前ではなく仏壇の前に着席しお経を唱えています。いつもと違った雰囲気になんとなく違和感を感じながら地鎮祭は進行していきます。
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地鎮祭に先立ち、建物の四方の角にお線香を立てます。(これも初めての経験)
竹を立て、縄でつないでいく形は変わりませんが、紙垂(縄にさげる段々に折った紙)は下げません。
竹の根元にも四か所ともお線香を立てます。そしてそのよこに小さな穴を掘ります。また竹で囲った四方の真ん中に少し大きな穴を掘りました。
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いよいよ地鎮祭もクライマックス。仏壇(祭壇)にお供えした五穀米と塩(かなりの量)、お酒一升のすべてをお坊さんが盛り砂と混ぜ合わせます。(まるでセメントを混ぜるがごとく)
お坊さんは混ぜ終わった砂をまず真ん中の穴にスコップで少し捧げます。そして四方の穴にも少しづつ。続いて建て主、設計者、建築会社の順にその砂を真ん中の穴に少しづづ捧げます。(これが神式の玉串奉奠の代わりです。)その間お坊さんはずっと南無妙法蓮華経を唱え続けます。
最後には全員で南無妙法蓮華経と大きな声で三回唱えて終了でした。
初めての仏式での地鎮祭でしたが、神聖な雰囲気は神式とまったく変わらず引き締まったひと時でした。地鎮祭の終了後にお坊さん(お寺さんとお呼びすべきなか?)と雑談をさせていただきました。仏式地鎮祭は頻繁にあるのでしょうか?との問いに、「35年間で三回目です。仏式も立派な地鎮祭ですからぜひ皆さんにひろめてください。」と営業をされてしまいました(笑)
本当に貴重な体験でした。無事に建物が完成しますようにお祈りいたします。


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